第53回 日本嫌気性菌感染症学会

第53回 日本嫌気性菌感染症学会第53回 日本嫌気性菌感染症学会

会長挨拶

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会長挨拶

会長挨拶

第53回
日本嫌気性菌感染症学会
総総会・学術集会

会長 保富 宗城

嫌気性菌感染症学の活物窮理

この度、2024年3月2日(土)に第53 回日本嫌気性菌感染症学会総会・学術集会を開催させていただくことになりました。伝統ある本学会を主催させていただきますこと、大変光栄なことと、身の引き締まる思いです。三鴨廣繁理事長をはじめ、役員および会員の諸先生に、心より御礼申し上げます。

和歌山は医聖・華岡青洲が1804 年に世界に先駆け全身麻酔で乳癌手術を行った地であり、和歌山県立医科大学の建学理念は青洲の精神を受け継いでいます。また、本学の学章は、使用した麻酔薬「通仙散」の主成分である、マンダラゲをモチーフにしています。

学会のテーマには、華岡青洲の言葉である「活物窮理」を掲げさせていただきました。青洲の医学・研究に対する考え方を示す言葉です。「治療の対象は生きた人間であり、それぞれが異なる特質を持っている。そのため、人を治療するのであれば、人体についての基本理論を熟知した上で、深く観察して患者自身やその病の特質を究めなければならない」という教えです。
嫌気性菌感染症学においても、臨床・基礎から得られる発見を探究していければと思います。
本学術集会では、「嫌気性菌感染症学の活物窮理」を目指し、様々な企画を行いました。一般演題も多くいただき、重ねて御礼申し上げます。症例を深く考える機会ができればと思います。
多くの会員の先生方にご参加いただき、活発な議論が展開できればと考えています。

3月の和歌山は、梅の花が香る季節です。また、シラスや鯛や鰹が美味しくなる時期です。
少し足を延ばせば、有名な白浜のパンダも見ることができますし、世界遺産の熊野街道や高野山もあります。学会からお帰りの際に足を延ばしていただくのも良いかもしれません。

先生方と和歌山でお会いできることを心から楽しみにしております。